10の工夫

■コンプレッションウェアー

身体にぴったりと密着する設計です。特にスポーツウェアで見られ、身体の動きをスムーズにします。通常、通気性が損なわれてしまう伸縮性の高い生地でしか実現できません。

 

■モビロンテープ

軽量化とスマートさを追求し、ウエストゴムを無くすために試行錯誤しました。
製品の縫い目や端を処理するための薄くて柔らかいモビロンテープが解決してくれました。

 

■フラットシーム

アパレル製品の縫製技術の一つで、2枚の生地を平らに縫い合わせる方法を指します。この技術により、縫い目が肌に当たることで起こる不快感や摩擦を低く抑えることができます。
※陰嚢ポケットはカーブがきつくフラットシーム処理は出来ないため通常の縫製となります。

 

■二つの生地を併用

異なる役割を持つ2つの生地を組み合わせました。陰嚢ポケットは高い通気性をもつメッシュ生地。それ以外はポリエステル素材なのに綿のような肌触りを持ちつつ伸縮性を備えた生地を使用することで、快適性や機能性を高めます。

 

■陰毛の抑制

起立座位を繰り返すと、陰部は大きく動くことがあります。その影響で、根元からはみ出ることも。しかし、根元のサイズにピッタリ合わせると不快感が生じるかもしれません。そこで、モビロンテープを使用して伸縮性を高め、陰毛の動きをコントロールします。

 

■フード付きの外幕

勃起時にもはみ出さないデザインとして、外幕にはフードを採用しました。外幕の余裕ある空間とフードが組み合わさることで、より雄々しい表現がなされることでしょう。

 

■生地の逆転設計

「ボクサーパンツクレイドル」では、最上の肌触りを求めて生地の裏表を意図的に逆に採用しました。一般的には外観を美しく見せる面を表に使用しますが、我々は肌に触れる感触を最優先し、その伝統的な選び方を変えました。

 

■切りっぱなしの裾


ボクサーパンツクレイドルでは、ただの機能性インナーウェアに留まらないため、裾のデザインにもこだわりました。特に、裾を切りっぱなしにすることで、パンツ全体の軽量化を実現し、同時に独特のスタイリッシュさを演出しています。この切りっぱなしのデザインは、余分な布地を省くことで生じる軽さが、着用者により強い快適さをもたらします。
 また、切りっぱなしのデザインは、動きやすさを提供し、日常生活やアクティブなシーンにおいても優れたパフォーマンスを発揮し
た。

 

■陰嚢ポケット:素材と縫製

ボクサーパンツクレイドルの陰嚢ポケットは、通気性に優れたメッシュ生地で作られています。
また、陰嚢に触れる縫い目が不快感を引き起こすことに着目し、私たちは快適さを追求しました。通常、内側にある縫い目は、摩擦やかゆみを引き起こす原因となります。これを解決するために、私たちはフラットシームを試み、さらに縫い目のヒダを隠すさまざまな方法を試行錯誤しました。この過程では多くの挑戦と工夫が必要でした。
最終的に、私たちは縫い目の表裏を逆にすることで解決策を見出しました。表面に現れたひだを丁寧に整えることで、陰嚢のかゆみや不快感を大幅に減少させることに成功しました。

 

■陰嚢ポケット:形状

日中、陰嚢は膨張と収縮を繰り返します。陰嚢が膨張してポケットの容積を超えた場合、陰茎や包皮が圧迫され、不快感が生じることがあります。特に、座った際の陰嚢の位置変化に注意を払う必要があります。通常のインナーパンツや細身のパンツを着用している場合、座ると陰嚢は押し上げられ、同時に包皮を押し上げることとなり、快感の原因となります。

 ボクサーパンツクレイドルの設計では、この問題に対処するために、股下の奥まで陰嚢ポケットの容積を拡大しました。この工夫により、座った際に陰嚢が上に移動するのを防ぎ、余分な圧迫から解放します。結果として、陰茎や包皮が圧迫されることによる不快感が大幅に軽減され、日常生活における快適さが向上しました。

  

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